▼柏崎刈羽原子力発電所 東京電力ホールディングス(HD)が運営する原子力発電所。新潟県の柏崎市と刈羽村にまたがって立地する。1〜7号機で構成され、総出力は821万2000キロワットと世界最大級の規模だ。発電した電力は首都圏に送られる。2012年3月以降は福島第1原発事故の影響で全7基が停止中となっている。

近年は新しい規制基準のもとで安全対策工事を重ねてきた。海抜約15メートルの防潮堤や浸水を防ぐ扉などを整備し、津波対策を徹底した。外部から電気が届かなくなった場合にも原子炉を冷やす水を送り続けられるように、非常用電源も分散配置した。6、7号機は国の審査に合格し、再稼働に向けた準備を整えている。
6号機は東電HDとして初めて再稼働する原発になる。火力発電所の代わりに発電することで化石燃料の費用を抑えられる。ただ20〜21年にはテロ対策の不備など不祥事が相次ぎ、地元で不信感が高まったこともある。再稼働が実現すれば首都圏の電気代値下げにつながると期待されている。
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