宇宙ベンチャーについて語る岡島礼奈さん=千葉市美浜区で2025年11月20日午後4時8分、柴田智弘撮影

 毎日新聞企業人大学が20日、千葉市美浜区のホテルグリーンタワー幕張であり、宇宙ベンチャー「ALE」社長の岡島礼奈さん(46)が「東大で落ちこぼれた私は人工流れ星に挑む~宇宙ベンチャーができること」をテーマに講演した。「人工の流れ星を作り出す宇宙ショーをビジネスにしつつ、基礎科学にも貢献する」と展望を語った。

 岡島さんは鳥取県生まれ。物理学者スティーブン・ホーキング博士の著書「ホーキング宇宙を語る」を読み天文学者を夢見た。だが、進学した東京大で周囲のレベルの高さについていけず断念したという。

 そんな学生時代にしし座流星群を見て「流れ星の会社をやりたい」と思いついた。大学院修了後に就職した外資系証券会社は金融危機のあおりで1年で退社したが、「起業が早まった」とめげず、2011年に人工流れ星を作り出すためALEを設立した。

 「流れ星はまだだが、絶対利益になる。大気のデータを取ったり、将来は惑星探査をしたりして基礎科学にも貢献する」と語った。話題は人工知能(AI)に広がり「AIと賢さで勝負する必要はない。よく食べ、よく笑って楽しく生きるのが人間だ」と呼びかけた。【柴田智弘】

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