
パソコン(PC)メーカーVAIO(長野県安曇野市)は25日、糸岡健執行役員常務(56)が12月1日付で社長に昇格する人事を発表した。社長交代は4年ぶり。山野正樹社長(64)は退任する。経営陣の若返りを図るとともに創業時からVAIOを知る糸岡氏の下、ノジマ傘下で成長を加速させる。
糸岡氏は1996年のVAIO事業部門の立ち上げメンバーだ。創業時からVAIO事業に携わり、これまで執行役員CFOや取締役執行役員常務などを歴任してきた。VAIOの事業に精通した糸岡氏を社長に登用することで、安曇野工場で培ったものづくり技術を軸に事業拡大につなげたい考えだ。
VAIOは96年にソニー(現ソニーグループ)がパソコン事業として始め、14年に企業再生ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)に売却した。その後、25年1月にノジマがVAIOの株式の約9割を取得し子会社化した。
VAIOの4〜9月期の業績は売上高は342億円、経常利益は31億円と好調だった。10月にマイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」がサポート終了を迎え、PCの買い替えが進んだことが寄与した。
糸岡 健氏(いとおか・たけし)92年(平4年)甲南大理卒、ソニー(現ソニーG)入社。14年VAIO執行役員CFO、15年取締役執行役員CFO。兵庫県出身。
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