アステラス製薬は25日、がん治療薬「パドセブ」について米食品医薬品局(FDA)から適応追加承認を取得したと発表した。米メルクの抗がん剤「キイトルーダ」と併用する治療が新たに認められた。既存の抗がん剤「シスプラチン」を使った化学療法が適さない筋層浸潤性ぼうこうがん患者が対象になる。

パドセブは標的に結合する抗体とがん細胞を攻撃する薬剤を組み合わせた「抗体薬物複合体(ADC)」と呼ばれる医薬品。「筋層浸潤性ぼうこうがん」の手術前後における補助療法として、FDAが優先審査の指定をしていた。「尿路上皮がん」の適応では既に承認を得ていた。

ぼうこうがんは世界で9番目に多いがんとされる。筋層浸潤性ぼうこうがんはぼうこうがん全体の約30%を占め、手術以外の治療法が限られている。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。