ベルギーのIT企業「EMVI」は、撮影した画像の内容を日本語で解説するなど、多機能な視覚支援用のAIスマホアプリ「EMVI」を開発した。機能を増やすなど進化を続けており、提携を模索する大阪府内の企業もある。
スマホで室内の写真を撮り「周りはどんな感じですか?」と話しかけると、「木製のドアが見えます。中央左側には銀色のドアノブが……」と1分間ほどの詳細な説明が流れる。最先端のAI技術で、人の表情や感情、雰囲気など非言語的な情報も読み取り、分かりやすく記述することが特長。
他に「スキャン機能」は、商品添付のQRコードやバーコードをスキャンすると「これは○○製ののど飴で……」と、袋に書かれている文面以上の音声説明が始まる。また「音声入力ページ」では、「平成5年は西暦では何年?」「原子力について詳しいサイトは?」と尋ねると明快な回答を示してくれる。
プライバシー保護も重視しており、使用されたデータは保存、共有されない。
同社共同創業者のロレンツォ・ビリエットさんは「視覚障害のあるユーザー向けに、最速ではなく、最も安全なルートをナビゲート(案内)する機能を、来年には取り入れる予定」とアピールした。
同社と親交のある、障害者施設向けサービスを行う「リーンオンミー」(高槻市)の志村駿介社長は「情報を視覚化する役立つアプリ。連携を取り生きづらさを抱える人に貢献できる製品を作っていきたい」と話す。
35言語に対応。アンドロイド、iOS用がありダウンロード無料。2週間の無料トライアルあり。月額プラン700円など。【高橋望】
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