OKI傘下で電線事業を手掛けるOKI電線は、細経で高耐久の産業用カメラ向けケーブル「CoaXPress2.0ケーブル Kタイプ」を12月に発売すると発表した。画像検査装置や半導体製造・検査装置、食品・医薬品自動検査ラインなどへの利用を想定している。11月から主要生産拠点の群馬工場（群馬県伊勢崎市）で量産を開始し、2026年度に売り上げ1億円を目指す。
新型ケーブルは外径3.7mmの細径で、ケーブルをU字に折り曲げた状態でスライドさせる「摺動（しゅうどう）屈曲」5000万回の高耐久性を備える。従来品に比べて約2分の1の細さと約5倍の摺動屈曲性能を持ち、構造の複雑化と動作の高速化が進む産業用製造装置や検査装置の可動部・狭小部への配線に対応する。
同軸ケーブル用のコネクター規格である「マイクロBNC」コネクターに対応し、ケーブル1本で最大12.5ビガビット/秒の映像伝送が可能だ。
各種自動化装置の構造の複雑化と高速化・小型化が進む中、産業用カメラ搭載機器には可動部や狭小部に「高い屈曲・摺動耐久」「省スペース」「安定した高速通信」といった要件が求められている。従来のケーブルでは配線やメンテナンスの手間・寿命への課題が顕在化しており、より細径で高耐久なマシンビジョン用のインターフェースケーブルの需要が高まっているという。
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