
IT(情報技術)ソフト開発プラットフォームの米GitHub(ギットハブ)は26日、日本国内の利用者が450万人超と前年から29%増えたと発表した。規模の国別順位は6位と3ランク上がった。企業の生成AI(人工知能)活用で利用が拡大しており、AI共同開発時の修正提案といった貢献度でも日本は世界4位だった。
国内では過去1年で100万人以上の新規登録があり、利用者は2020年から4倍弱に拡大した。AIがプログラミングコードを確認したり自動生成したりする機能「コパイロット」が利用拡大をけん引している。
26日に都内で開いた記者会見で、ギットハブの国内担当者は「(AI機能の実装によって)エンジニアに限らず、ソフト開発に関わる人材の幅が広がっている」と述べた。同社は30年までに国内利用者数が1170万人と世界5位になると予測している。
同社のシャリーン・ネイピア・バイスプレジデントは企業向けサービスに関して「開発時の制約を取り除くため、ガバナンス機能を強化している」と強調。26年1月には、データを保存するクラウド所在地を国内に限定できるサービスを日本で始めると表明した。
会見ではNTTドコモの担当者が社内の活用状況を説明した。委託先も含めてグループで6000人以上がギットハブを使うなど、ソフト開発に携わる人が増えているという。AI機能では毎日3万件近いコード修正の提案がある。担当者は「AIでソフト開発のスピードが上がり、リリースサイクルが速まった」と述べた。
ギットハブはアプリやウェブサービスの開発時にソフト設計図にあたるソースコードを共同編集できるサービス。米マイクロソフトが18年に買収した。世界全体の利用者は約1億8000万人。
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