
野村不動産ホールディングスは家庭用廃食用油の回収を、傘下の不動産管理会社が管理する東京都と千葉県のマンション8物件で開始した。バイオディーゼル燃料や再生航空燃料(SAF)などの原料に再利用し、脱炭素社会の実現に貢献する。
野村不動産パートナーズが管理するマンション内に専用回収ボックスを設置し、入居者が手軽に回収に協力できる方式にした。食のコンサルティングを手がけるアールイー(東京・豊島)や日揮ホールディングスが事務局を務める回収プロジェクトと連携する。今後、首都圏の大規模マンションへ導入を増やしていく。
全国油脂事業協同組合連合会によると、一般家庭から排出される食用油は年約10万トンと推計されるものの、回収量は約4000トンにとどまる。家庭では油を固めて廃棄するのが一般的で、回収の進む飲食店や企業に対し、資源としての再利用が進んでいなかった。
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