ネクストグリーングループが設計や施工を手がける太陽光パネルが導入された商業施設

双日は26日、オーストラリアで電力小売事業を手がけるネクストグリーングループ(NGG、ビクトリア州)を買収したと発表した。すでに展開している空調設備や省エネルギー事業と、電力供給を組み合わせて売り込む。データセンターなどのインフラ整備でエネルギー需要が拡大する豪州市場を開拓する。

11月中旬にNGGの株式の過半を取得し、連結子会社化した。NGGは豪州東海岸で中小企業向けの電力小売りや商業施設などへの太陽光発電設備、蓄電池の導入事業を手がける。

双日は2023年以降、豪州で空調設備・省エネ事業を手がける企業2社を買収した。売上高の合計は450億円規模で、同国の空調装置市場で首位だ。

空調設備の導入や保守のほか、電力供給や効率的なエネルギー管理まで複合的に提案する。企業が持つ施設内に発電設備や蓄電池を設置して電力を供給するオンサイトPPA(電力購入契約)事業も拡大する。

双日は海外でエネルギー事業を広げている。11月にはスペインの電力小売り、ネクサス・エネルジアへの出資比率を引き上げて連結子会社化した。欧州やラテンアメリカ市場を開拓する。

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