説明会で登壇したゲンキGDCの藤尾益造社長

Genki Global Dining Concepts(ゲンキGDC)は26日、10年後の2035年3月期に連結売上高と店舗数を前期比でほぼ倍増とする「経営ビジョン」を公表した。国内では焼肉店の展開を始め、海外ではすしの新業態を開発する。養殖事業への進出で商品調達力を高め、店舗展開を加速する。

35年3月期に連結売上高で前期比2.2倍の1500億円、営業利益で1.8倍の120億円、国内外の店舗数で2.3倍の1000店を目指す。①国内事業ですしチェーン「魚べい」の出店加速と焼肉店展開②海外事業ですでに展開している11の国・地域以外への出店と新業態開発③養殖業者との協業による調達力の強化――を「ビジョン3本柱」として掲げた。

焼肉店は1号店を26年1月、栃木県栃木市に出店する。客単価4000円程度のいわゆる「大衆焼き肉」を想定している。魚べいの近くに出店し、主要顧客である家族連れの回遊を促すなど相乗効果を狙う。現在2店あるうなぎ料理専門店からは撤退する。

海外ではカジュアルなスタイルですしを楽しめる「GENKI DINER(元気ダイナー)」を開発する。外国人に人気の手巻きすしを多くそろえる。店舗数の多いハワイで1号店を出し顧客の反応をみる。

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