東ソーは自動車部品などに使われる合成ゴム「クロロプレンゴム」に植物由来の新素材「セルロースナノファイバー（CNF）」を複合化した製品の生産体制を強化した。南陽事業所（山口県周南市）の既存設備を改良し、従来製品と同じほどの数量を一度に生産できるようにした。CNFを使い温暖化ガス排出量削減につなげる。

同社のクロロプレンゴム「スカイプレン」にCNFを複合化した「SGシリーズ」は化石燃料由来のゴム補強材使用量を低減し、二酸化炭素（CO2）を主とした温暖化ガスも減らせる環境配慮型製品だ。24年から南陽事業所で生産していたが、需要の高まりを見据え設備の一部を改良して生産体制を増強、25年10月から商業運転を始めた。

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