自家生産のバラの花を使い茶葉を加えない「ローズティー」やパウダーを今秋、近畿大大学院花卉(かき)園芸学研究室2年、中筋穂奈実さん(24)=奈良県平群町=が設立したベンチャー企業「ばらめく」が発売した。バラ8種類を低農薬で育て、新鮮な花が年中利用可能。ほんのりした甘さと、香りが特徴で、中筋さんは「生でサラダに加えたり、シロップ漬けやジャムにしたり、活用の可能性を探りたい」と話している。
バラは平群町の特産品の一つ。和歌山、広島、島根県などではエディブルフラワー(食べられるバラ)として生産している農家もあるが、県内ではそうした取り組みはなかったとみられる。花びらが厚く、香りが強い品種が食用向きとされるが、どんな品種でも食用にできるという。
中筋さんは、母里美さん(54)が組合長を務める平群温室バラ組合からバラを購入する形で事業を進める。中筋さん自身も生育にかかわり、セ氏17度以下にならないように設定した約230平方メートルの温室に、8種類約750株を植え、1年で4~5サイクル、通年で収穫できる。
また、ウドンコ病の発生を防ぐため、近大が開発した技術を生かし、毎晩1時間、紫外線B波を照射。これにより、栽培期間中の農薬使用量を80%以上削減でき、加工品の残留農薬は検出されないレベルになっているという。
ティーは茶葉を加えず乾燥させた花びらのみとし、パウダーは乾燥させた花を粉末にする。将来的には、生花の提供ルートの開拓も模索する考えだ。
商品は同町福貴の組合直売所「Heguri Rose」、JR奈良駅前の「奈良のうまいものプラザ」、平城宮跡の一角にある「平城宮いざない館」などで販売。直売所ではローズティー450円、パウダー1100円などとなっている。
穂奈実さんは「近大、バラ組合、平群町の連携で、地域の特産品に押し上げ、地元を盛り上げたい。バラが生活に根付き、身近なものとなれば」とこの先を見据える。
購入などの問い合わせは「ばらめく」(080・8341・7795)。【梅山崇】
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