
富士フイルムビジネスイノベーション(BI、旧富士ゼロックス)は1日、印刷会社向けの新たな大型プリンターを19日から発売すると発表した。センサーや人工知能(AI)を活用し、紙の種類に応じて印刷の設定を自動で調整する機能を備えた。印刷工程の効率化につながるとみて、国内外の幅広い需要を取り込む。
新製品「レヴォリアプレスPC2120」は、同シリーズの旗艦機種と位置づける。プリンター本体とサーバーを合わせた価格は6019万2000円(税抜き)。まずは日本のほか、アジア太平洋地域で発売する。

センサーを使ってフィルムやアルミ蒸着紙など紙の種類を調べ、AIが鮮明に印刷するための最適な条件を導く「用紙プロファイラー」という機能を搭載した。従来は熟練労働者が経験を基に時間をかけて印刷条件を設定していた。
新たに開発した「グリーン」のトナーにも対応し、印刷可能な色の幅を広げた。
同日、都内で記者説明会を開いた富士フイルムBIの鍋田敏之・常務執行役員は「印刷工程では、用紙に印刷する出力前の設定時間が7割を占める。新製品で設定時間を短縮し、省人化とスキルレス化をめざす」と述べた。
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