
名港海運は1日、愛知県飛島村の名古屋港飛島ふ頭で土地を取得する売買契約を結んだと発表した。荷物の仕分けや梱包、保管を担う物流センターと、輸入したアルミの塊(インゴット)を保管するヤードを新設する。コンテナターミナルに近い立地で保管能力を拡充し、輸送の効率化を図る。土地の取得価格は55億円。
名港海運が名古屋港管理組合の埋め立て地売却事業に応募して選定された。面積は7万1639平方メートルで、取得費用は自己資金と金融機関からの借り入れで賄う。ヤードの竣工時期は2026年夏ごろを予定し、物流センターは未定。
従来は金城ふ頭のヤードが担っていたアルミインゴットの保管を新施設に移転する。跡地は輸出入する自動車向けのモータープールとして活用する見込み。名古屋港では物流効率化に向けて完成車の取り扱いを金城ふ頭に集約する計画が進んでおり、歩調を合わせる。
新施設内では作業の自動化や省人化に向けた機器を整備する予定。既存施設の老朽化を想定し、将来は新施設に物流機能を移転することも検討する。
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