車両故障が発生した東北新幹線やまびこ63号(24日午後4時5分、茨城県古河市)=共同

24日午後2時10分ごろ、東北新幹線下りのやまびこ63号が大宮―小山間を走行中、非常ブレーキが自動でかかり、埼玉県久喜市内で緊急停車した。乗客約560人や乗員にけがはなかった。この影響で東京―盛岡間の上下線が運転を見合わせ、午後5時ごろ全面再開した。JR東日本は車両に何らかの故障が発生し、非常ブレーキが作動したとみて詳しい原因を調べる。

同社によると、やまびこ63号は「E5系」10両編成。停車後も車内の空調装置が機能し、体調不良を訴える乗客はいなかった。現場での車両点検で自力走行できると分かり、午後3時55分ごろ、速度を落として運転を再開。午後5時20分ごろ小山駅に到着し、乗客は後続列車に乗り換えた。

東北新幹線を巡っては昨年9月、上りのはやぶさ・こまち6号が古川―仙台間で連結が外れて分離するトラブルが発生。今年3月にも上野―大宮間で、下りのはやぶさ・こまち21号の連結が外れた。

今年6月には、東北・山形新幹線の最新型車両「E8系」で電力供給装置の故障が相次ぎ、山形新幹線は約1カ月半にわたって大幅に減便。8月から定期列車のダイヤが正常化していた。

直近では8月22日、工事用車両で油漏れが見つかり、始発から一部区間で運転を見合わせるトラブルが起きている。〔共同〕

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