厚生労働省は3日、2026年度診療報酬改定に向けた薬価調査結果(速報値)を中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)に報告した。今年9月分の取引の集計で、医療機関が卸業者から仕入れる薬の市場実勢価格が、公定価格「薬価」を平均で約4.8%下回った。これを踏まえ、政府は薬価を引き下げる方針だ。
診療報酬は公的医療保険が適用される医療サービスの公定価格で、医師らの技術料に当たる「本体」と薬価で構成。薬の市場価格は、販売競争を通じて薬価より安くなる。厚労省は国民負担軽減のため、薬価を引き下げて価格差解消を図る方針だ。
薬剤師(資料写真)
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