
スズキは3日、JR東海、パナソニックホールディングス子会社3社で開発したリニア中央新幹線の設備検査ロボットを公開した。スズキが開発する電動台車に高性能センサー「LiDAR(ライダー)」を搭載し、設備の劣化具合などを自動運転で検査する。
同日開幕したロボット見本市「2025国際ロボット展」のスズキブースに展示した。山梨リニア実験線で2026年2月から検証を始め、リニア開業時点での実用化を目指す。リニアのほか、新幹線の設備などへの利用も視野に入れる。
試作機は全長100センチメートル、全幅60センチメートル、全高90センチメートルで長さ85センチメートルのアームを取り付けた。アームの先端にはカメラがあり、人工知能(AI)が設備に傷や変形がないか、異常な熱を発していないか検知する。
スズキはこのほかロボット展で電動台車を用いた運送業や警備業、農業分野などでの活用事例を展示した。
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