IOWNによる3DCADの高速同期を実演する様子(4日、東京都千代田区)

NTTドコモビジネス(旧NTTコミュニケーションズ)は4日、次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」を使い製造業などで用いられる3DCAD(コンピューターによる3次元設計)を高速通信で同期する実証実験に世界で初めて成功したと発表した。データ容量が莫大な3DCADの編集作業を、離れた場所同士でもリアルタイムにできる。

ドコモビジネスが持つ通信技術と、仏ダッソー・システムズが開発している3DCADのプラットフォームを使って実験をした。50ギガバイトある大容量の3Dモデルの編集を、従来型の通信技術とIOWNを用いて比較検証をした。IOWNは従来型の5倍の速度となり、体感でも違和感のないタイムラグ(時間差)となった。

製造業で用いられる3DCADのモデルは数〜数十ギガバイトと容量が大きく、データ圧縮も困難だ。従来技術では通信に時間がかかり、離れた場所で同時に作業をするのが難しかった。実証した技術が実用化すれば、日米間などの長距離でも同時作業が可能になるという。

ドコモビジネスは同技術を製造業のほか、建設業など3Dモデリングが必要となる業種に拡大して提供を狙う。将来は、都市などの現実空間を3D地図としてデジタル上で再現する「デジタルツイン」に、リアルタイムな人や車の動きなどを反映させた「4Dデジタル基盤」の実現を目指す。

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