26年夏に開業する「クロススイーツ東京浅草」のプレミアムスイートルームのイメージ(オリックス・ホテルマネジメント提供)

オリックス傘下のオリックス・ホテルマネジメント(東京・港)は4日、中長期滞在向けのアパートメントホテル事業を始めると発表した。2026年7月ごろに「クロススイーツ東京浅草」(東京・台東)を開業する。大人数で長期滞在するインバウンド(訪日外国人)客らの利用を見込む。

クロススイーツ東京浅草は、既存のホテルをリノベーションする。客室数は78室で、1室あたり2〜6人の利用となる。宿泊料金は1室あたり最安値で2万円前後を見込む。ボードゲームやモニターを備えたラウンジを設け、折り紙体験や酒の試飲会といったイベントも定期的に開催し、宿泊客同士の交流を促す。

アパートメントホテルは連泊利用が多く、室内清掃などの頻度を減らせるため、少人数のスタッフで運用できる。欧米からのインバウンドは長期滞在する傾向があり、キッチンや洗濯乾燥機を備えたアパートメントホテルのニーズは高い。24年に日鉄興和不動産、25年には東急などが新規開業している。

オリックス・ホテルマネジメントの似内隆晃社長は「幅広い顧客を取り込み、10年以内に客室数1万室を目指す」と語った。同社は11月時点で28施設6717室を運営する。新築だけでなく既存ホテルのリノベーションも取り入れ、大阪や京都などインバウンド需要が高い地域を中心に出店を増やしていく考えだ。

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