ENEOSが手掛ける海藻の養殖試験(北海道周辺海域)

ENEOSホールディングス(HD)は二酸化炭素(CO2)を吸収する効果がある海藻の養殖試験を始めたと発表した。北海道の周辺海域に生息する大型のコンブ類のCO2の吸収効果などを検証する。海藻がCO2を吸って海底に長期間ためることで脱炭素につなげる「ブルーカーボン」を活用した事業ができるか検討する。

ENEOSHDの主要会社ENEOSが北海道立総合研究機構(道総研)と組んで10月に始めた。北海道奥尻島周辺など数カ所の海域で実証する。CO2の吸収率が高い海藻を大量に育てる技術を開発する。道総研が持つ養殖技術の知見を生かす。

今回の実証を踏まえて2026年度以降の実証計画を決める。今後、数年かけて事業化の可能性についても検討する。今回の実証に加えENEOSは23年に東京大学などと共にCO2吸収量100万トンのブルーカーボンをつくる目標を発表している。

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