
米穀卸などを手掛けるヤマタネは5日、新潟県長岡市で「持続可能な農業研修会」を開いた。県内の農家やJAをはじめとする農業関係者など約110人が出席した。参加者は講演や報告を通じ高温・渇水といった異常気象への対応、デジタル技術の活用など最新の農業の状況について知見を深めた。
研修会ではまず、ヤマタネの河原田岩夫社長が「猛暑や渇水など従来のやり方では(栽培が)難しくなってきている。変化を恐れず農業の未来を切り開いていきたい」とあいさつした。また、同社の担当者が2025年産米の作柄状況や品質について「日本海側の産地では堅調で、品質も安定を取り戻した」などと報告した。
農業・食品産業技術総合研究機構の研究員からは高温に強いとされるコメの品種「にじのきらめき」について、コシヒカリに比べて茎が短いため倒れにくく、多く収穫できるなどの特長が説明された。
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