三菱造船と日本製鉄が開発する液化CO2タンクのイメージ

三菱重工業傘下の三菱造船と日本製鉄は5日、二酸化炭素(CO2)の回収・貯留(CCS)で必要な液化CO2輸送船で、タンク製造のコストを削減する技術を共同で開発したと発表した。製造時に溶接後の熱処理を省け、タンクの大型化や量産がしやすくなる。

日本海事協会から一般設計承認(GDA)を取得した。日本製鉄が開発した特殊な鋼材を使い、安全性の確保や強度を実現した。

大型の液化CO2のタンクを製造する際は、高強度の炭素マンガン鋼が適しているが、これまではタンクの形に溶接した後に、熱処理が必要だった。大型のタンクを収容できる熱処理炉が限られるため、大型化や量産が難しかった。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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