公正取引委員会は、結婚相手紹介サービスを運営する「ZWEI(ツヴァイ)」と、KADOKAWAグループで音声・音響事業を手掛ける「グロービジョン」のフリーランス取引適正化法違反を認定し、再発防止を求める勧告をしました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「フリーランス保護の新しい法律と企業の違反」を解説します。
Q フリーランス取引適正化法って聞いたよ。どんな法律なの?
A フリーランス取引適正化法は、企業や団体と雇用関係になく、取引上の立場が弱いとされる個人事業主(フリーランス)を守るため、2024年11月に施行された法律です。取引条件をきちんと書面などで明示することを企業に義務づけています。
Q ツヴァイはどんなことをしていたの?
A ツヴァイは結婚相談所のカウンセリングや婚活パーティーの司会などをフリーランスに委託していましたが、業務内容や報酬額などの取引条件の一部を明示していませんでした。
Q グロービジョンも同じようなことをしたのかな。
A グロービジョンも映画やアニメの吹き替えや字幕の仕事をフリーランスに委託した際、取引条件を書面で明示せず、口頭で伝えていました。また報酬の支払期日を決めなかったり、遅れたりしたこともありました。
Q ツヴァイやグロービジョンはなんて説明したの?
A 公取委に対し、ツヴァイは「実務上、困ることはなく、法律を意識していなかった」、グロービジョンは「フリーランスのスケジュールさえ押さえれば業務は回るため、取引条件などは後で伝えればいいと思っていた」と話しました。
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