古河電気工業はデータセンターの放熱・冷却機器を手掛けるフィリピンの生産拠点や国内の開発拠点を増強する。フィリピンでは水冷モジュールの製造工場を拡張し、国内では平塚工場（神奈川県平塚市）の関連設備を増強する。生成AI（人工知能）の普及に伴うデータセンターの演算装置の高発熱化問題に対応する。

フィリピンのグループ生産拠点「FTL」の拡張部分では水冷モジュールの量産を2028年1月から始める予定だ。生産能力は昨年7月計画時点の2倍以上となる。冷却機器における従来の空冷方式から水冷方式への転換に対応してニーズを取り込む。水冷モジュールの売り上げは27年度に500億円以上、30年度に1000億円を計画している。

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