肥満症の診療窓口につなげるサイト「オビなび」

医療スタートアップのMICIN(マイシン、東京・港)は8日、肥満症向けのオンライン診療を本格的に始めたと発表した。10月から試験的に運用していたが、ニーズが見込めることからサービス開始に踏み切った。治療開始時から投薬できる自由診療の窓口を設け、多様な患者に対応する。

診療の予約から医師の診察までオンラインで完結する。医師からは肥満症に関する説明や治療薬の具体的な効果と副作用について説明が受けられる。処方薬がある場合は最短で2日以内に届ける。受診料は初月に2万円が目安になる。

保険診療であればいきなり肥満症薬による治療はできない。投薬の前に原則6カ月間、食事の見直しや運動療法による生活習慣の改善指導が必要となる。他に病気を抱えているために食事や運動が難しい人などの要望に対応し、はじめから投薬できる自由診療を設けた。

保険診療を望む人には、マイシンが運営するサイト「オビなび」から医療機関を検索できる。オンライン診療予約の橋渡しもしている。

近年は相次ぎ新たな肥満症薬が登場している。デンマークの製薬大手ノボノルディスクや米イーライ・リリーなどが手掛け、競争は激化している。

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