
日本旅行は創業120周年を記念して6、7日に、大阪―長野をつなぐ団体貸し切り列車を企画した。創業初期の1908年に国鉄貸切臨時列車による善光寺参りの団体旅行を企画していたことにちなんで、現代に復刻させた。合わせて約300人が乗車し、長野駅下車後はコースごとに善光寺での大法要や国鉄型電車の乗り継ぎなどを楽しんだ。
大阪を出発し日本旅行の創業地である滋賀県の草津も経由しつつ、長野まで約441キロメートルを特急「しなの」の車両が走った。長野駅で団体客を出迎えた同社の吉田圭吾社長は「団体臨時列車が最近は少なくなり、列車も快適に速くというものになってきたが、今回のように時間をかけて鉄道のなかで楽しむような商品も企画していきたい」と話した。
特急しなのはかつて大阪まで運行し、JR西日本、JR東海、JR東日本の区間を直通していた。約10年前のダイヤ改正で現在の名古屋―長野の運行となったため、大阪―長野を走る今回の企画には鉄道ファンも多く参加した。往路では長野までサンリオの人気キャラクター「ハローキティ」が乗車しており、家族連れの応募も多かった。善光寺の特別法話や大法要のコースはシニアの参加が目立ったという。
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