次世代エネルギーとして期待される核融合発電に関し、青森県の宮下宗一郎知事は8日の記者会見で、発電実証を行う原型炉の誘致を目指す考えを表明した。同県六ケ所村への建設を想定しており、国や関連の新興企業(スタートアップ)に働きかける。

六ケ所村には量子科学技術研究開発機構の研究所や、日本原燃のウラン濃縮工場などエネルギー関連施設が集中している。核融合炉は茨城県も誘致に意欲を示しているが、宮下氏は広大な土地と地盤の強さなどを挙げ「圧倒的な優位性になる」と訴えた。13日からフランスに出張し、建設中の核融合実験炉ITER(イーター)を視察する。
核融合発電を巡っては、政府が研究開発を加速するため、総額1千億円超を投じて企業支援などを実施する方針。複数の民間企業も発電実現に向けて計画を進めている。〔共同〕
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