
神戸物産は8日、2025年10月期の連結純利益が前の期比48%増の318億円になったと発表した。過去最高になると見込んだ従来予想(12%増の240億円)を78億円上方修正した。物価高のなかで消費者の節約志向から、低価格を特徴とする「業務スーパー」事業が伸びた。配当も従来予想から4円増やして年30円(前の期は23円)にする。

売上高は9%増の5517億円、営業利益は16%増の398億円と従来予想をそれぞれ267億円、21億円上積みした。いずれも過去最高を更新する。
業務スーパーは10月末時点で全国に1122店を展開する。そのうち神戸物産の直営店は4店で、大半はフランチャイズチェーン(FC)店が占める。
神戸物産は自ら生産するプライベートブランド(PB)商品をFC店に卸している。25年10月期の全国の業務スーパーへの商品出荷実績は前の期比で8%伸びた。輸入品や原材料の調達コストが上昇するなかで、価格転嫁や物流の効率化などを進め、営業利益率も向上した。
業績の大幅な上振れを受け、25年10月期の年間配当は普通配26円に特別配4円を加えて合計30円とする。
9月11日に発表した24年11月〜25年7月期の連結決算で純利益は、すでに25年10月期の予想を上回っていた。しかし、為替相場が変動するリスクを考慮して通期の業績予想は据え置いていた。12月12日に25年10月期決算を発表する予定だ。
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