萩原工業は使用済みブルーシートのリサイクルにも力を入れる

合成樹脂繊維大手の萩原工業は8日、2028年10月期までの3カ年を対象に新たな中期経営計画を発表した。最終年度の数値目標は連結で売上高400億円、営業利益30億円、株主資本配当率(DOE)3.5%とした。高機能シートなどの製品の強化や環境事業の拡大により達成を目指す。

遮熱や防音といった機能を持たせたシートなどを開発、拡販する。環境事業ではブルーシートの水平リサイクルの提携先を広げるほか、関連機械の販売を増やす。

同日発表した25年10月期の連結決算は、営業利益が前の期比30%減の14億円だった。コンクリートを補強する繊維「バルチップ」の鉱山向けで価格競争が激しく販売が減った。売上高は同4%減の319億円。

24年に稼働した笠岡工場(岡山県笠岡市)の補助金収入の効果もあり、純利益は同18%増の17億円だった。DOEは2.9%。

26年10月期については売上高で前期比10%増の350億円、純利益は16%減の15億円を見込む。年間の配当予想は10円引き上げて75円とした。

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