高市首相は3206万円
政府は高市早苗首相と18人の閣僚の政権発足時の資産を公開した。家族分を含めた資産総額の平均は6641万円だった。
高市首相の資産は3206万円で、19人中10位。本人名義では地元の奈良市の不動産1142万円と自動車2台(自動車は額には反映しない)、夫で元衆院議員の山本拓氏の資産は福井県鯖江市の不動産1064万円と定期預金1000万円。

資産が最も多かったのは小泉進次郎防衛相の2億7248万円。小泉氏本人の資産はなく、すべて妻の滝川クリスリテルさん名義の有価証などだった。2億円を超えたのは小泉氏のみ。
1億円超は、茂木敏充外相1億9397万円、林芳正総務相1億5088万円、片山さつき財務相1億3966万円、赤間二郎国家公安委員長1億1991万円の4人。茂木氏は大半が証券投資信託などの有価証券、林氏は地元山口県下関市の不動産など、片山氏は夫名義の有価証券が大半だった。
最も少なかったのは松本尚デジタル相の550万円。
閣僚資産公開は地位を利用した不正蓄財を監視する目的で、首相と閣僚、官房副長官、副大臣、政務官が就任時と退任時の資産を報告する制度。元々はロッキード事件で1983年に田中角栄元首相に対し実刑判決が出た後に導入。リクルート事件を機に配偶者と扶養する子も対象に加えた。流動性の高い普通預金・当座預金は報告の対象外で、株式は銘柄と株数のみ。ゴルフ会員権や自動車、美術品も金額を示さないため、実態を正確に表していないとの指摘もある。
【閣僚資産公開の対象】
積算対象
- 定期性の預貯金
- 有価証券(株式は除く)
- 土地・建物
積算の対象外
- 株式(銘柄と株数のみ)
- 自動車
- 書画美術品等
- ゴルフ会員権
公表対象外:普通預金・当座預金
【資料】
- 参議院「立法と調査」 : 「国会議員の資産公開制度」
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