製薬企業向け事業を展開するJMDC

JMDCは9日、電子カルテなどを手掛けるソフトウェア・サービス(SSI)と医療データの利活用で業務提携したと発表した。SSIは電子カルテの導入で国内2位のシェアをもち、約1000施設の医療機関に製品を導入している。同社の顧客基盤から医療データの提供を受け、製薬企業向けのマーケティング提案やデータ分析事業の精度向上につなげる。

医療機関からはレセプト(診療報酬明細書)と患者の診療情報などの「DPCデータ」を対象として収集する。SSIはJMDCがもつデータの匿名化や分析のノウハウを通じ、顧客に対する経営分析やデジタルトランスフォーメーション(DX)提案に役立てる。両社で連携し、新たな経営支援サービスの開発や販売も視野に入れる。

2024年に医師の残業規制が始まり、医療機関から人工知能(AI)を活用した業務効率化やDXのニーズが急速に増えている。データを活用したサービスを高度化させ、双方でのシナジー創出を目指す。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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