九州経済産業局が9日発表した10月の九州・沖縄の百貨店販売額(全店、速報値)は、前年同月比0.3%増の402億円となり、2カ月ぶりに増加した。国内の富裕層を中心に金など投資用の貴金属の販売が伸びた。外商顧客の宝飾品や美術品の需要も寄与した。

品目別では貴金属や宝飾品などを含む「その他計」が5.2%増えた。衣料品は1.9%減と、9カ月連続で減少した。インバウンド(訪日外国人)の需要が化粧品や食品などに分散したことが響いた。飲食料品も1.2%減った。
同日発表したスーパーの既存店販売額は2.7%増と17カ月連続で前年同月を上回った。コメやタマゴなどの価格上昇分に加え、下旬に気温が急激に低下し秋冬物の衣料品や寝具が売れた。新規出店分を含めた全店販売額は3.2%増の1078億円だった。
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