三菱商事は10日、米スミソニアン博物館国立アジア美術館への協賛金として今後5年間で100万ドル（約1億5000万円）を支援すると発表した。日本美術コレクションの拡充、展示プログラムや研究体制の強化、学術交流の促進に充てられる。三菱商事は企業ブランドの向上と日本文化を通じた国際ネットワーク構築につなげる。
同美術館は1923年に開館した米国初の国立アジア美術館で、俵屋宗達の「松島図屛風」や葛飾北斎の「雷神図」等の国宝級作品をはじめ、約4万点の東洋美術品を収蔵する。過去5年間で新たに3000点の日本美術作品を収蔵し、15件の日本美術展示を実施した。2024年の来館者数は56万人を超える。
同社は「本協賛を通じて米国および世界に向けた日本文化の魅力発信と発展に寄与する」としている。
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