セイコーエプソンの千歳事業所

セイコーエプソンが、8日夜に青森県八戸市で震度6強を観測した地震の影響で、プロジェクター部品を生産する千歳事業所(北海道千歳市)の生産を一時停止していることが分かった。精密な加工が求められるため、装置の点検に充てる。

千歳事業所では「高温ポリシリコンTFT液晶パネル」と呼ばれるプロジェクター部品を製造している。プロジェクターは光源からの光を液晶パネルに透過させて像を描く構造で、液晶パネルはその中核部品の一つになっている。

液晶パネルの生産には精密な加工技術が要求される。地震の影響が装置に及んでいる可能性があり、点検のため生産を9日から一時停止している。問題がない工程から順次稼働していくという。

同様の液晶パネルはエプソンの諏訪南事業所(長野県富士見町)でも生産している。最終製品のプロジェクターや部品には在庫があり、現時点では供給に影響は及ばない見通し。

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