Jパワーは10日、青森県東方沖で発生した地震で北海道と本州を結ぶ送電線「北本連系線」の一部で損傷が見つかったと明らかにした。変圧器周辺の火災が影響したとみられる。北海道と本州を結ぶ連系線は北海道電力系の運営分とあわせて3本あり、現状は地震の影響で1本しか動かせていない。復旧のめどは立っていないという。
連系線は電力が不足したり余ったりした際に、北海道と本州で電力を融通するために使う。北本連系線は3本で90万キロワット分の容量があるが、2本停止したことで30万キロワット分しか融通できなくなる。
Jパワーによると、地震発生直後の8日午後に1本は保護装置が作動し自動停止した。もう1本は手動で停止した後、9日未明に変圧器周辺で火災が発生した。火はすぐに消し止められた。
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