ネスレ日本とT2は自動運転トラックを用いた実証実験の出発式を開いた(10日、兵庫県姫路市)

ネスレ日本と自動運転システム開発のT2(東京・千代田)は10日、自動運転トラックによる「ネスカフェ」輸送の実証実験を始めたと発表した。2026年8月までに計4回計画する。高速道路上で、状況に応じ運転手による運転に切り替える「レベル2」の自動運転を取り入れ、安全性や品質を検証する。

ネスレ日本の姫路工場(兵庫県姫路市)から千葉県の物流拠点(千葉県野田市)間のうち、約430キロメートルをレベル2で走行し主力の「ネスカフェ ゴールドブレンド」を輸送する。神奈川県と兵庫県の物流拠点間では「ネスカフェ ドルチェ グスト」の専用カプセルを運ぶ。

ネスレ日本は実証結果を踏まえて定期運行や、特定の条件下で運転手が不要な「レベル4」の自動運転トラックによる輸送を検討する。T2は10日、自動運転の有人と無人運転を切り替える拠点を神戸市内に設置し、26年2月に完成予定と発表した。神奈川県綾瀬市にも同様の拠点を現在整備中で、神戸の拠点は関西初になる。

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