あすか製薬ホールディングス(HD)は25日、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツなどに対し、同社株を買い増す目的や買い増し後の方針について質問状を送ったと発表した。18日付でダルトンから、議決権比率で最大30%程度まで買い増す意思があるとの文書を受け取っていた。

質問状では、同社の議決権行使比率が90%未満であるとした上で、ダルトンが意図する株式の30%までの買い増しは株主総会での特別決議事項を拒否できる水準だと指摘。「実質的に当社の消極的意味での買収を意味する」とした。経済産業省が示す企業買収の行動指針に基づき、株主が買収に応じるかどうかを判断できるよう、買い増しの目的や買い増し後の経営方針について情報提供するよう求めている。

あすか製薬HDは買い増し行為に対し、新株予約権を使った対抗策の発動を検討する。発動について他株主の判断を仰ぐため、臨時株主総会を開催するか11月中旬までに判断する。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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