
大塚ホールディングス傘下の大塚メディカルデバイスは25日、難治性で知られる治療抵抗性高血圧症を対象とした医療機器について、国内で製造販売承認されたと発表した。同疾患向けで承認を受ける医療機器は国内初。薬物治療が望めない患者に新たな選択肢となる可能性がある。
機器は米子会社のリコー・メディカルが開発した。「超音波腎デナベーション」と呼ばれる治療法で、腎動脈に挿入したカテーテルで腎臓内の交感神経に超音波を当てる。過活動している神経を抑制することで、血圧を下げられる。既に欧州連合(EU)と米国では承認を受け、販売している。
治療抵抗性高血圧症は、生活習慣の見直しや運動療法を取り入れた上で、利尿剤を含む3種類の降圧剤を服用しているにもかかわらず十分な治療効果が得られない場合に診断される。放置すれば脳卒中や心筋梗塞といった重篤な合併症につながる可能性がある。日本ではこれまで薬物以外に治療法がなかった。

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