11日、関西プレスクラブで講演する大阪大の澤芳樹特任教授(大阪市)

大阪大の澤芳樹特任教授は11日、大阪市内で開いた関西プレスクラブの定例会で講演し、先端医療分野のスタートアップ育成の重要性を訴えた。最先端医療の研究拠点「中之島クロス」(大阪市)を中心に人材育成や投資の呼び込みを進めると強調し「スタートアップのエコシステム(生態系)を3〜5年で確立できるように努力している」と話した。

澤氏は心不全の患者にiPS細胞から作った心筋シートを貼って心臓の機能を回復させる治療法の開発で知られる。中之島クロスを運営する未来医療推進機構の理事長も務める。

澤氏は関西の大学や医科大学には「シーズがたくさんあるが眠っている。ぜひ(中之島クロスに)持ってきてほしい」と訴えた。複数の大学と協力に向けた覚書の締結の準備を進めているとも明らかにした。

大阪・関西万博では澤氏が開発を主導した「iPS心臓」が展示された。「万博が国際連携を加速してくれた」と振り返った。

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