タイミーは無配が続く

隙間時間に働く「スポットワーク」の仲介を手掛けるタイミーは11日、2026年10月期の連結純利益が前期比微減〜19%増の53億〜62億円になる見通しだと発表した。物流や介護福祉業界での就業人数の増加に向けた新規施策の寄与度が読めず幅を持たせた。営業利益は増加を見込むが税負担の増加も響く。

売上高は16〜20%増の396億〜412億円、営業利益は16〜32%増の78億〜89億円を見込む。スポットワーク仲介事業で利用企業数が増え就業者数も増える。飲食業界向けではコスト抑制の影響で利用が減るのの、物流大手の募集増などが補う。今期は税負担が増える。前期は繰り延べ税金資産の増加で法人税が減少していた。

今期も無配とした。八木智昭最高財務責任者(CFO)は同日、日本経済新聞社の取材に対して「既存事業強化のためにM&A(合併・買収)などの成長投資を優先する」と述べた。

同日発表した25年10月期の連結決算は、売上高が342億円、純利益が53億円だった。

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