全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)は12日、地方自治体向けの期限付きおこめ券について、1枚当たり通常500円の販売価格を一律477円とする方針を明らかにした。可能な限り経費を抑制し、販売価格を引き下げたという。12月下旬以降、発送する。

もう一つの発行元である全国農業協同組合連合会(JA全農)も11日、利益を上乗せせず、通常の500円よりも十数円程度安く自治体に販売する見通しを示していた。おこめ券のシェアは全米販が8割を占める。

鈴木憲和農林水産相は12日の閣議後記者会見で、「全農、全米販ともにできる限り経費を抑制し、国民が活用しやすいよう工夫している」と述べた。おこめ券は440円分のコメなどの購入に使え、通常は贈答用。販売価格との差額60円分が印刷費用や利益などとなっている。

全国農業協同組合連合会(JA全農)が臨時で発行する「おこめ券」の表面(写真上)と裏面(同会提供)

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