大和ハウス工業の芳井敬一会長は「賞与を年1回にしようと考えている」と話した(12日、大阪市)

大和ハウス工業は2026年度に冬季の賞与を廃止することを検討する。年収の総額は変えず、業績に応じて変動する賞与を夏季に一本化することで、年収を安定させて社員の安心感を高める。短期的な目標に追われるのではなく、長期的な取り組みをより重視できるよう、人事評価体系も見直す方針だ。

芳井敬一会長が12日、日本経済新聞などの取材で明らかにした。芳井会長は「総額への影響はなく、きちんと評価をすることに変わりはない」と強調した。これまでは基本給と賞与の割合が6対4程度だったが、「年収の半分が(業績によって変動する)賞与であることは(社員にとって)厳しい」とし、給与の安定化に向けて割合を「7対3にした」と話した。

賞与を夏季に一本化する理由として「20年前と比べると事業のスパンが長くなっている」点を挙げた。戸建て住宅やマンションだけでなく、物流など事業施設の開発も手掛ける。データセンターなどは受注から完成までに時間を要することもあるため、「長期スパンで評価させてもらいたい」とした。

大和ハウスは25年度に年収ベースで平均約10%増となる賃上げを実施した。大卒の初任給は10万円増の35万円に引き上げるなど、社員の待遇改善を積極的に進めてきた。26年度についても「きちんと賃上げをしたい」と話した。

【関連記事】

  • ・大和ハウス、データセンターの工期5分の1 組み立て型の新工法
  • ・大和ハウス純利益170億円上振れ 26年3月期、海外売上高は初の1兆円

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。