ダイキンベトナムの森貴志社長㊧とアングエンのグエン・タン・タイ・マネージングダイレクター

ダイキン工業は12日、空調や照明などのビル統合管理システムを手掛けるベトナム企業アングエン(ホーチミン市)の事業を買収すると発表した。関係当局の承認を経て、2026年4~6月期に完了する見通しだ。業務用空調機器の販売にとどまらず、保守や更新需要を取り込む。新規顧客の開拓にもつなげる。

アングエンはビルや建物の設備を管理するシステムを提供しており、工場やホテルなどを中心に導入実績があるという。建物の監視システムの設計や保守も手掛けており、大手デベロッパーや建設会社とも取引がある。

ベトナムにおけるダイキンの売上高は年間600億円規模だ。業務用に加えて家庭用の空調機器も販売しており、人口増や外国からの直接投資の拡大にともなって、さらに業績を拡大できると見込む。アングエンの事業を取得することで、デベロッパーや建設会社を通じて業務用空調の顧客を増やすことも可能になる。

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