このうちマツダは、バイオ燃料の開発を手がける「ユーグレナ」と連携し、通常の燃料の中により多くのバイオ燃料を混ぜる取り組みを進めています。

植物由来の食用油などからつくるバイオ燃料は、エンジン内部が腐食して故障するおそれなどもあり、一定の割合しか混ぜることができません。

このため、ユーグレナが特殊な処理を施したより軽油に近い成分の新たなバイオ燃料を供給する一方、マツダはこの燃料を多く混ぜても通常どおり走行が可能なディーゼルエンジンを、実用化させたということです。

これによって軽油の中に51%までバイオ燃料を混ぜられるようになり、ことし4月から一部の企業が導入しているということです。

マツダの小島岳二専務は「世界にはインフラの状況などからEVを増やせないところもある。バイオ燃料はコスト面が課題だが、すぐに排出削減できる選択肢なので普及させていきたい」と話していました。

自動車メーカーでは「いすゞ自動車」もバイオ燃料を使ったバスの実証走行を行っていて、エンジン車によって脱炭素を目指そうという動きが広がっています。

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