アメリカのFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長が22日、労働市場が減速するリスクが高まる場合には利下げを進める可能性を示唆したことで、景気の先行きへの楽観的な見方が広がり、この日のダウ平均株価は終値での最高値を更新しました。
週明け25日のニューヨーク株式市場ではその反動から利益を確定するための売り注文が出て、ダウ平均株価の終値は先週末より349ドル27セント安い、4万5282ドル47セントでした。
FRBの利下げによって景気が下支えされることへの期待感がある一方、投資家の間ではAI関連銘柄の株価の上昇や巨額の設備投資には警戒感も出ています。
オープンAIのアルトマンCEOが「投資家はAIに過剰に熱狂しているのか」と記者から問われ、「私の意見ではイエスだ」と答えたことや、マサチューセッツ工科大学による「95%の組織は生成AIへの投資からリターンを得られていない」とするレポートの内容が報じられたことが要因です。
27日にはAI向け半導体の開発を手がける「エヌビディア」の決算発表が予定されていて、こうした警戒感を和らげられるのか注目されます。
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