ブレードロボッツのロボットで補修作業を自動化する

川崎重工業は風力発電施設の補修ロボットを手掛けるブレードロボッツ(デンマーク)と戦略的パートナーシップを結んだと発表した。川重が開発する無人ヘリコプターと組み合わせて風車のブレード補修の自動化を目指す。2028年に事業化したい考えだ。

風車の羽根にあたるブレードの前縁部分を補修する。ブレードロボッツが開発するロボットは、水平にした状態で停止したブレードに取り付けて使う。ロボットはブレードの上を自走して前縁部の清掃や研磨、コーティングをする。

川崎重工が開発する無人ヘリ「Kレーサー」で、このロボットをブレードまで運んだり作業後に回収したりする仕組みを構築する。現在は作業員がブレードまで上って定期的に補修することが多い。両社が組むことで一連の作業を自動化し、安全性や安定した品質の担保を目指す。

Kレーサーで補修ロボットを運ぶ様子

Kレーサーは川重傘下のカワサキモータースの二輪車「Ninja(ニンジャ) 」のエンジンを使った無人ヘリで、自律飛行して荷物を運ぶ。川重は山岳輸送などの用途開発を目指している。Kレーサーについて海外企業と協業するのは今回が初めてという。

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