OKIは、インドネシア国鉄のクレタ・アピ・インドネシア（KAI）と協働し、OKIのインフラ設備向けIoTシステム「ZE-IoTシリーズ」による鉄道線路沿い斜面の遠隔監視の実証実験を同国で約7カ月間実施したと発表した。無線センサーとカメラを用いる同システムが、雨量が多く高湿度な現地環境でも有用であることを確認した。

JR東日本と共同で2023年度に採択された、国際協力機構（JICA）の「中小企業・SDGsビジネス支援事業」の一環として実施した。KAIの線路沿い斜面にZE-IoTシリーズの無線加速度センサーと高感度カメラを設置し、継続的にデータを収集した。

各センサーはリアルタイムに斜面の傾斜角や微細な変動を検知し、カメラでは昼夜を問わず現場画像を鮮明に取得できた。高温多湿・多雨環境でも安定動作を確認し、気象条件に左右されずにデータ収集・通信が可能なことを実証した。

OKIは今回の実験で得られた成果を基に、今後はインドネシア国内だけでなく、周辺国や他地域への展開も視野に入れる。

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