
日本政策金融公庫酒田支店は16日、取引先で宿泊業の山形観光サービス(山形県酒田市)がコンビニエンスストア経営の華惠商事(千葉県香取市)へ事業譲渡したと発表した。15日付。日本公庫が2024年11月に山形市で開いたイベントで最初から実名を明かして親族や従業員以外から後継者を公募し、1年ほどで第三者承継が成立した。
同支店は酒田市や山形県事業承継・引継ぎ支援センターと連携し、今回の事業承継を支援した。華惠商事は山形観光サービスの全株式を取得し、温泉旅館「松山温泉 眺望の宿・観音湯」の経営を引き継いだ。同旅館は庄内平野を一望でき、観光客の宿泊や地域住民の日帰り入浴といった需要がある。
今後は鶴岡信用金庫(山形県鶴岡市)も加わったサポートをする。同支店国民生活事業の森友佑総括課長は「事業承継支援をさらに充実させたい」と話す。

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