
シャープは16日、住宅向け太陽光パネルと蓄電池システムを2026年2月から順次発売すると発表した。太陽光パネルは電池セルの製造プロセスを改善したことで現行品と比べて出力を約4%高めた。蓄電池システムも出力を高めたほか、充放電能力の向上により満充電にかかる時間を現行品から約1.5時間短縮した。
太陽光パネルは4月10日の発売で、希望小売価格は最大出力が458ワットのモデルで31万2400円。異なる出力や防眩(ぼうげん)性を備えた機種と合わせた計3機種の月産台数は1万台を見込む。屋根に穴を開けずに取り付けることのできる工法にも新たに対応する。
蓄電池システムは2月13日から順次発売する。蓄電池とパワーコンディショナー、コンバーターから構成されており、パワーコンディショナーは現行品から出力を約7%高めた。蓄電池単体の容量は7.7キロワット時で希望小売価格は268万4000円だ。
同日、契約する電気料金プランに合わせて家庭用の蓄電池や給湯器を自動制御する新サービスを2月12日から始めると発表した。電力各社が提供する電気料金プランが多様化するなか、人工知能(AI)を使って制御を最適化することで電気代削減に貢献する。
新サービスはシャープが提供する家庭用エネルギー管理システム(HEMS)のユーザー向けに無料で提供する。足元のユーザーは約9万件。サービスを拡充することで新規ユーザーの獲得につなげる。
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