三井物産は16日、オーストラリアの鉄鉱石事業「ローズリッジ」について出資が完了したと発表した。出資総額は約8000億円で、三井物産の投資額としては過去最高。40%の権益を取得し、英豪資源大手のリオ・ティントなどと連携して2030年までの生産開始を見込む。

ローズリッジは世界最大級の未開発鉱山で、68億トンの資源量を有する。当初は開発初期に年4000万トンの生産を想定していたものの、25年12月までの初期事業性調査結果が良好で想定生産量を年4000万〜5000万トンに上方修正した。将来は年産1億トン超に高める。

三井物産は2月にローズリッジへの出資を発表した。当初は三井物産が得る基礎営業キャッシュフロー(営業活動で発生する現金収支)が生産開始の初期段階で年1000億円程度、フル生産の段階では年2500億円程度を見込むと説明していた。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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